同一株式を二重価格で売るAIスタートアップ:“ユニコーン化”の手口
2026.03.04
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TechCrunch
AIZEN NEWS編集部の要点整理
最近、一部のAIスタートアップが「同じ株式を二つの異なる価格で売る」という評価メカニズムを用い、表面的な時価総額を引き上げることでユニコーン扱いを作り出していると報じられている。取引構造は案件ごとに異なるが、見かけ上の評価額を高めることを目的にした工夫が行われているという指摘がある。
この手法が問題視される理由は、企業価値の市場シグナルを歪めかねない点にある。高い評価は採用やPR、次ラウンドでの交渉に有利に働く一方で、実際の経済的条件や投資家保護条項が一致していない場合、後の利害対立、希薄化、従業員のストックオプション価値の乖離といったリスクを招く可能性がある。二重価格の背景にある契約条項や優先権の扱いを精査しないと、外部投資家や従業員に誤解を与えかねない。
示唆としては、投資家や報道機関が単純な評価額ではなく取引条件の開示内容を重視する必要があること、そしてスタートアップ側でも透明性を高めることが長期的な信用につながることが挙げられる。AI分野は評価が急速に膨らみやすいため、デューデリジェンスの徹底と評価報告の標準化が今後の注目点になりそうだ。